脂肪酸酸化アッセイキット
Assay Genieの脂肪酸酸化アッセイキットは、細胞や組織中の脂肪酸酸化を定量測定するための高感度比色アッセイです。このユニークなアッセイは、18C不飽和脂肪酸 オレイン酸のような長鎖低溶解性の基質に代わり、高溶解性の基質:オクタノイル-CoAを使用しているため、正確な脂肪酸酸化の測定が可能です。
図1:正常なハムスター及びハムスター心不全モデルTO2の心臓から組織ライセートを調製し、脂肪酸酸化レベルを定量化した。
アッセイ | コード | パックサイズ |
BR00001 |
1x 96アッセイ
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特長と長所
- 直接的に得られる結果 -ユニークなオクタノイル-CoA基質を使用して細胞や組織中の脂肪酸酸化をシンプルに定量できます。
- 迅速 –脂肪酸酸化を120分未満で測定できます。
- フレキシブル - 特別な装置は不要です。プレートリーダーで492nmの波長を使用して測定できます。
- 使いやすい – 3つのキットコンポーネントによるシンプルなプロトコルです。
脂肪酸酸化
脂肪酸酸化(脂肪酸β酸化)は多くの組織においてメインの代謝経路です。この経路はまた、グルコース欠乏状態における第一エネルギー源でもあります。脂肪酸はグルコースのような炭水化物に比べ、より多くの一炭素あたりのATPを生成します。心臓組織のように高エネルギーを必要とする組織では、そのエネルギーの50~70%が脂肪酸β酸化に由来しています。ミトコンドリアにおいて脂肪酸β酸化により脂肪酸からアセチル-CoAへ変換される際、FADH2やNADHが生産されます。
この好気的酸化経路は4つの明確なステップで構成されています:アシル-CoAデヒドロゲナーゼによるアシル-CoA脱水素反応、エノイル-CoAハイドラターゼによる水和反応、3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼによる脱水素反応、そしてベータケトチオラーゼによるチオール開裂です。
脂肪酸酸化の研究の重要性
人体におけるベータ酸化機構の重要性は脂肪酸酸化異常症(FAODs)という遺伝性疾患群の存在を例に挙げられます。この疾患は常染色体劣性疾患として遺伝し、脂肪酸の輸送と酸化における遺伝子上の欠損を抱えることで、臨床上幅広い病態を示します。
加えて、胎児発達中におけるFAOの機能制限は、胎児の生存に重要なだけでなく、成人期になってからの健康と病気にも影響があるとされています。このように、脂肪酸酸化活性の測定は多くの疾患における病態生理学および代謝的基礎について貴重な知見を提供してくれます。
Assay Genie脂肪酸酸化アッセイキット
Assay Genieの非放射性FAOアッセイはオクタノイル-CoA基質の酸化に基づいています。酸化により生じるNADHはテトラゾリウム塩INTをINT-ホルマザンへ還元します。ホルマザンが示す赤色の強度はFAO活性の増加に比例します。
アプリケーション例
- 健康時および病的状態における代謝経路とプロセスの研究(脂質代謝)
- シグナル伝達経路の研究
- 脂肪酸酸化異常症(FAODs)のような遺伝性障害の研究
- 心臓血管疾患の研究 例:心不全
- 発達中の胎児の細胞エネルギー代謝研究
- ガン代謝における脂肪酸酸化の意義研究
*このキットは研究用であり、人体における疾患の診断には使用できません。
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BN01116 |
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